違法ダウンロード法案その後について考える
2015/10/24
2015年10月現在まで影響無し
違法ダウンロード刑事罰化・著作権法改正案が可決・成立 10月1日施行へ
以前書いた記事からもう一年が過ぎました
その後、私の知っている限りでは、AKB48が相変わらず売れている
ジャニーズの一部がまだ売れている
しかし、大多数のアーティストは未だに販売枚数が落ちこんでいるということです
昔、サザンや、B’Zなどが売れていたころ、ミリオンなんて当たり前
200万でも300万でも不思議ではなかったのです
その後も浜崎あゆみや、宇多田ひかるのように、メガヒットを連発していたのですが、何故このようになったのか?
根本的なことから目をそらした日本レコード協会の誤算といって良いでしょう
違法ダウンロード法案が可決した時に、私はあることを予測しました
一つは、CDの販売枚数は戻らないこと
もう一つは、逮捕者が出ても続かないこと
未だにファイル交換は横行して、逮捕者も出てない様子です
一番最初のころに捕まえたのは見せしめで、止まらないのが現状なのです
法案可決から一年経過して今思う事
それは、多くの方が予想したとおり、時代の流れと質を高めてこなかった業界の体質自体に問題があったんだなということでした
結局のところ、YOUTUBEでアーティストのPVを流そうが、アニメのDVDをエンコードして流そうが滅多に逮捕されません
実際にどれだけの効果があったのか?
実際winnyなどに代表されるファイル共有ソフト利用者の数は、4割程度減少したということですが、肝心のレコード・CD売上は相変わらず低迷しているということ
何度も言いますが、音楽業界が廃れてきたのは、著作権無視の違法ダウンロードが問題ではありません
昔のように、誰もが聞いて感動をする作品が作れなくなってきていること
全て、ここに問題があるのです
一つ例をあげましょう
CDではないのですが、ニコニコ生放送でヤフミという配信者がいました
彼はバイオ4の配信者で、多くのリスナーを魅了してきました
記憶に新しい人もかなりいると思います
私自身も彼の配信を見て、ストーリーから攻略法まで、覚えるくらい見ました
いつしか自分でもプレイしたくなったのです
つまり、良い物であれば、必ず本物を手にしたくなるのです
その点を無視して、法で規制することで消費者に物を買わせるような方法は、バブル時代ならまだしも、物が売れない現代では通用しません
消費者をないがしろにしている限り、違法ダウンロード法案による恩恵は誰も得られないのではないでしょうか